「一瞬一粒(ひとつひとつ)に想いを込めてつくる。」を理念として活動する2人の和菓子職人。
東京都大田区上池台のアトリエを拠点に、首都圏を中心に国内だけでなく NYの展覧会参加やParisで茶会を開催するなど海外にも活動の「和」を広げています。
稲葉 基大 | : | 製菓技能士一級・製菓衛生師 Tokyo Midtown Aword 2012 デザインコンペティション 柴田文江賞受賞 |
浅野 理生 | : | 製菓技能士一級・製菓衛生師・栄養士 |
+和菓子店としてのwagashi asobi
多店舗拡大路線ではなく、皆様に可愛がっていただける商店街の小さな和菓子屋を目指しています。
販売する商品を浅野・稲葉二人の自信作「ドライフルーツの羊羹」と「ハーブのらくがん」の二種類に絞り込むことで、心を込めて商品の管理と品質向上に取り組んでいます。地元の方々に自慢の手土産として選んで頂けるような和菓子に育てていきたいと思っています。
+和菓子職人としてのwagashi asobi
和菓子が作って・売って・買って・食べて…という商品で終わってしまうものではなくもっと面白い和菓子の新しい可能性を探るため、色々な世界で活躍する方々とwagashiを介してasobiという活動をしています。
+wagashi asobi の写真集
今までの作品をご紹介しています。入口はこちらです。
日本の歴史を見てみると日本独自の文化と大陸などから伝わった宗教や思想、美術や芸術などの異国文化を日本人が上手に吸収・解釈し日本文化を育ててきました。 和菓子の歴史も木の実や果物を食べていた時代から文明と共に進化してきました。特に仏教やキリスト教、インド・中国・スペイン・ポルトガルなどの文化は和菓子の発展に大きな影響を与えました。
明治維新以降、日本人がケーキなどを製造するようになり「洋菓子」という言葉が生まれ、それに対して「和菓子」という言葉も生まれました。その時代ごとに変化し様々な世界の文化の影響を受けてきた和菓子が「和菓子」という言葉が生まれた後は、外国のものなどを取り入れたら「和菓子じゃない。」「これは、和洋菓子だ。」などと言われるようになってしまいました。
進化を続けてきた和菓子文化がこの時を境に止まってしまった感じすらしています。 農業や流通、技術の進歩で世界中のものや情報が手に入ります。和菓子を楽しむ私達の生活も変化しました。そんな面白い時代に和菓子を変えるのではなく、和菓子で何が出来るかを考えていきたいと思います。
伝統的な「和菓子」という文化の流れの中でwagashi asobiが小さな支流となり、この素晴らしい文化を次の世代に繋ぐ流れになれたら嬉しいです。たとえ流れが細くてもしっかりと続いていれば、いつでも源流にさかのぼることが出来ます。
この流れを絶やさないことが今和菓子に携わる人間の責任だと自負しています。和菓子の歴史や現状を肯定的に受け止め、先人達に敬意をはらい未来へと活動をしていきます。